テクノスター造船セミナー2014 レポート

 先日はご多用の折 『テクノスター造船セミナー2014』にご来場頂きまして、誠に有り難うございました。
 おかげをもちまして、100名を超えるお客様(社内、関係者を除く)にご来場いただき、8件の講演とパネルディスカッションを成功裏に終えることができました。

これもひとえに皆様のご支援の賜物と一同心より御礼申し上げます。
 今後も皆様のご意見を賜り、造船技術のみならず更なるCAE技術の向上に努めて参りますので、引き続きご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

 結びに、皆様方のますますのご健勝とご活躍を祈念申し上げ、簡単ではございますが、お礼の挨拶とさせて頂きます。

尚、参考までに造船セミナー2014のプログラムとご講演頂きました一部会社様の配布資料申し込みフォームを下記にご用意しておりますのでご覧ください。

テクノスター造船セミナー2014 プログラム(PDF)

造船セミナー2014 セミナー資料ダウンロードお申し込みフォーム
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2014年10月吉日
株式会社テクノスター
代表取締役 立石 勝


セミナー当日の模様
セミナー当日の様子

テクノスター造船セミナー2014 開催のご挨拶

■テクノスター/立石勝






テクノスターのこれまでの歩みと将来、そして造船業界への熱き思いを
英語によるスピーチで語る立石社長

ご講演

■ジャパン マリンユナイテッド株式会社/小河 寛明 様
「防撓パネルの座屈・最終強度解析支援ツールの開発」

講演概要
船体構造の座屈・最終強度評価は設計上重要な項目であり,その評価法の一つとして防撓パネルのFEM解析手法がある.本手法は信頼性の高い結果が得られる一方で、非常に煩雑で多様なMPC設定や初期たわみ入力が必要となる.そこで,モデル作成から解析条件入力まで一貫して効率的に行えるツールをTSV-Pre上に開発した.本ツールによって、評価時間が劇的に削減され,様々なケースに対応した座屈・最終強度評価ができるようになった.






会場からの質問に耳を傾けられる小河様

■国立大学法人 広島大学/田中 智行 助教
「円筒継手中に発生した表面き裂の進展シミュレーション」

講演概要
円筒継手の溶接止端部に発生した表面き裂の進展シミュレーションを実施した結果について報告する.TSV-Pre の破壊力学解析機能を用いて破壊力学パラメータの算出および四面体二次要素による曲面形状のき裂のモデル化を行った.疲労強度試験により得られたき裂進展現象との比較を行い,本アプローチの有効性・妥当性について検討を行った結果について示す.






会場からの質問に回答される田中先生

■Samsung Heavy Industries/Jaehan Lee 様
「Simulation Study using TSV-BLS(TechnoStar-Block Liftiong Simulation System) for Heavy Block
Lifting By Giant Facilities in SHI(Samsung Heavy Industry) 」

講演概要
SHIでは,年々短くなる納期のもとで,多くの,いろいろな船種の船舶及び海洋構造物を建造している.そのため,それらの大型ブロックを,造船所の各種の大型設備を使用したブロック吊上げ作業の安全性を厳密に評価するため複雑な検討が要求されている.その検討作業を効率的にかつ容易に実施して,ブロック吊上げ作業計画書を作成するため.現在SHIはTSV-BLSシミュレーションを利用してブロック吊上げの作業手順の妥当性と安全性を評価している.本発表では,以下の研究事例について紹介する.
 ・ブロック吊り上げによる強度評価と座屈強度評価
 ・艤装品付きブロック吊り上げによる干渉確認
 ・Carrierシステムの強度評価






英語でご講演をされるLee様(左)
英語の講演内容を日本語で説明する,テクノスター技術部の小林さん(右)

■株式会社大島造船所/三好 祐司 様
「パラメトリックモデリングシステムTCADを用いたCSR-B直接強度解析評価システムの開発」

講演概要
 CSR-B編に準拠した直接強度解析評価システムをテクノスター殿との共同開発のもとTCAD/DSAとして開発した.本システムの特徴はTCAD技術を用いたパラメトリックモデリングと,EXCEL入力したデータをもとにレポート出力まで自動作業する一気通貫型の評価システムにある.講演では開発システムの内容の説明と,開発システムを実際に使った上での適用事例を報告する.






会場からの質問に耳を傾けられる三好様

■ジャパン マリンユナイテッド株式会社/徳本 哲也 様
「構造解析ポスト処理ソフト「Ship Post」の紹介」

講演概要
 これまで構造解析ポスト処理には、約20年前に自社開発した「一次評価システム」を長年利用してきた.しかし,ソフトが古いこともあり,使い勝手や処理時間の面で不満を抱えていた.そこで,一次評価システムを一新し,従来の機能に加えて,効率化,機能改善を織り込んだ新しいソフト「Ship Post」をTSV-Postをプラットフォームとして開発した.今回はShip Postを開発するに至った背景,機能,今後の機能改善の展望について紹介する.






今後の機能改善についてお話をされる徳本様

■東海大学/修理 英幸 教授
「船内騒音予測法と予測プログラムの開発」

講演概要
IMO船内騒音コードが改正されて,2014年7月1日以降に契約された船舶に対して船内騒音レベルが規制される.騒音レベル規制値を満足するためには,設計段階で騒音レベルを予測して,適切な対策を確実に実施しなければならない.騒音レベルを精度良く予測するためには,適切な騒音伝搬モデルの構築と信頼性のある振動・音響特性データを整備することが不可欠である.ヤンセン法とSEA法を組み合わせた実用的な騒音予測プログラムの開発について紹介する.



船内騒音レベルの規制についてお話をされる修理先生

船内騒音予測プログラムのデモを行うテクノスター技術部の兪(ゆ)さん

■独立行政法人 海上技術安全研究所/小川 剛孝 様
「先進的な船体構造設計のための全船荷重・構造一貫解析システムNMRI-DESIGNの開発」

講演概要
近年の船舶の大型化や新形式化が進んだことから,従来以上に,多岐にわたる強度検討の必要性が生じている.また,計算機の発達や国際海事機関(IMO)における目標指向型新造船構造基準(GBS)の策定もこのような動向に拍車をかけている.このような背景のもと,海上技術安全研究所では,より合理的な評価体系にもとづき構造設計や基準の検討の一助となるように,全船荷重構造一貫解析システムNMRI-DESIGNを開発し,検証を行っている.今回の講演では、当該システムの概要と検証事例を紹介する.更に,これらを簡便かつ高速で処理するためのプラットフォームをテクノスター社殿との協業により開発した.こちらについても紹介する.





NMRI-DESIGNによる疲労強度評価の例についてお話をされる小川様

■一般財団法人 日本海事協会/越智 宏 様
「船体直接強度解析のための自動モデリングシステムの研究開発
(コンセプトの紹介とClassNKの共同研究開発の取り組みについて)」

講演概要
近年大型化しているコンテナ船や調和CSR適用船の設計開発を行うためには,全船FEモデルによる直接強度解析が必要不可欠である.一方で,既存のFE Modelerでは設計者の求める設計初期段階及び短期間でのモデリング,並びに設計変更への柔軟な対応が実現できていない.
ClassNKの共同研究開発の取り組みにおいて,現在,上記に対応した効率的なモデリングシステムを開発中であるので,そのコンセプト紹介を行う.



講演内容の項目についてご説明される越智様

開発中のシステムのデモを行うテクノスター技術部の藤田部長

パネルディスカッション

■テーマ : 造船業におけるCAD/CAEの果たす役割<


「造船業におけるCAD/CAEの果たす役割」をテーマに,3つの項目に分けて各パネリストが意見を述べ,パネリスト全員,会場を含めて討論していただきました.


3DCADという言葉をどう捉えるか,現状を踏まえ3DCADが果たしている役割について,旭洋造船 久保様と大島造船所にご意見を述べて頂き各パネリスト,会場と討論.話は脳内3DCADや定型/定型外作業にまで及びました.



次に3DCADの討論を踏まえて,CAE側からの意見として,日本海事協会 越智様と広島大学 田中助教にご意見を述べて頂きました.会場を含めた討論は,複雑化している船級規則と設計工数の増大化にまで及び会場からも多くのご意見をいただきました.



最後に人材育成について,愛媛大学 柳原准教授,海上技術安全研究所 村上様に大学でのCAE教育,技能の伝承と設計技術の継承についてご意見を述べて頂きました.



上記3つの項目について各パネリスト,会場から多くのご意見が寄せられ,90分を予定していたパネルディスカッションも2時間半の大討論会となりました.ご出演頂いたパネリストの皆様,ご参加いただいた会場の方々には長時間のご討論,ありがとうございました.
本パネルディスカッションを活発な大討論会へと司会進行頂きました大阪大学 大沢教授には,心から感謝いたします.お疲れ様でした.

テクノスター造船セミナー事務局





閉会の挨拶をする総合司会、テクノスター営業部 三浦部長。
この後、参加者の方々を懇親会へご案内しました

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