この度はテクノスター ユーザーカンファレンス2019にご来場頂きまして、誠に有り難うございました。
 本年は自動車関係会社様のご講演に限らせていただきましたが、150名を超える方々にご参加頂きました。お陰様で本セミナーを盛況のうちに終えることができ、これもひとえに皆様のご支援の賜物と一同心より御礼申し上げます。
 
 参考までプログラムとご講演頂きました資料の申し込みフォームを下記にご用意しておりますのでご覧ください。
 
テクノスターユーザーカンファレンス プログラム(PDF)
 
ユーザーカンファレンス2019 講演資料ダウンロードお申し込みフォーム
https://www.e-technostar.com/support/userconf2019/form_download_material/
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2019年12月25日
株式会社テクノスター
代表取締役社長 立石勝

 




 
 

開会の挨拶

株式会社テクノスター
代表取締役社長
立石 勝

 
 開会に先立ち、株式会社テクノスター 代表取締役社長 立石より、開会のご挨拶とともに「Jupiter」の将来展望について説明しました。

 
 

テクノスター講演

「Jupiter紹介」

株式会社テクノスター
営業本部
本部長
三浦 一壽

 
 新しくリリースするJupiter-Pre Ver4.1には、多くの新機能(3D要素マニュアル修正やグリッドメッシュ、接触条件レポート、Wrappingなど)がある。さらに、JupiterをカスタマイズできるPython APIとGUI作成ツール、新しい自動化ソリューションとしてOasis MesherやAuto Exchangeも備えている。
 新たな取り組みとして、OpenFORMむけPreのJupiter-CFD、機構解析を可能にするJupiter-Motion、ミューテック社様(μE&S)との連携による電磁場解析ソリューション、くいんと社様(OPTISHAPE)との連携による最適化ソリューション、地層科学研究所様(Geo-GraphiaⅢ)へのOEM提供、 固体向け粒子法Peridynamicsソルバー開発も紹介する。

 
 

基調講演

「インタラクティブな設計とリアルタイム・シミュレーション」

東京大学
大学院情報工学研究科 創造情報学専攻
特任講師
梅谷 信行 様

 
 インタラクティブな設計に役に立つようなリアルタイムシミュレーションの技術、機械学習を使ったCFDシミュレーションの高速化について研究を紹介。
 手軽に設計できるソフトウェアで世界のモノづくりを盛り上げたいという考えから、2次元のファッションデザインをリアルタイムで3次元化するシミュレーションについて高速化へのアイディア、形状を与えるだけでリアルタイムに構造の脆弱性を検出するシステムについては断面構造解析のアイデア、コンピュータで楽器を作るシステムについては境界要素法を使って音響解析をリアルタイムに行うアイデア、紙飛行機のデザインをコンピュータで最適化するシステムについては、飛行予測の機械学習を使ったアイデア、さらに車の回りの空気の流れを予測するシステムについては、Cd値を機械学習でリアルタイムに予測するアイデアを紹介。

 
 

基調講演

「三菱自動車におけるデジタル開発の変遷と今後の展望」

三菱自動車工業株式会社
車両技術開発本部 チーフテクノロジーエンジニア 兼
技術企画部 担当部長
塩崎 弘隆 様

 
 1917年に日本初の量産乗用「三菱A型」を開発、発売して、103年となる。
昨今、「100年に一度の大変革時代」と言われ、量産乗用車発売後、初めての大変革時代となる。
その間、90年代以前においては、「現象の本質」を見抜き、より良い商品造りに努力していた。
更に、2000年以降は、デジタル技術の進歩により、商品力アップと短期開発を実現して来た。
一方で、「現象の本質」を見抜く姿勢が薄らいだ時代と考える。
初の大変革時代を迎え、更なるデジタル技術の改革が必要となり、三菱自動車では、デジタル技術を駆使し、再度「現象の本質」を見抜く本質設計が重要であると考える。
その為には、データベース、CAD,CAE,CATを統合、Knowledgeの活用など新たなデジタル技術の必要性を提案した。

 
 

ユーザー様講演

「排気管モデル作成の効率化」

トヨタ自動車株式会社
CV車両性能開発部 信頼性開発室
主任
前田 茂雄 様

 
 従来の車両開発プロセスでは、CAE工数が莫大に必要であり、モデリング工数が全体の50%以上を占めていた。具体的には、評価部である各溶接部および曲がりパイプのメッシングや、CADのないマフラーなどのモデリングに時間を要していた。そこで、Jupiter-Preでパイプリメッシュや溶接など、排気管むけ専用機能を開発した。
 従来のソフトから切り替えて実務運用することにより、モデリング工数および総工数を70%低減できた。これにより、図面段階からCAEを活用できるフロントローディングが可能になり、こまめなフィードバックと開発全体のスマート化ができた。
 
関連する主なソリューション
★Jupiter-Pre > 排気系モデリング


 
 

ユーザー様講演

「ピストン挙動とスカート剛性によるピストン打音の一考察」

株式会社本田技術研究所
第3技術開発室 第0ブロック
研究員
小林 利彰 様

 
 自動車の燃費向上要求に様々な取り組みが続けられており、レシプロエンジンも更なる改善が図られている。性能に根幹で関わるピストンは、燃費向上と共に耐久性や静粛性も確保・具現化する事が求められている。高い効率を求めた燃焼や軽量化はそれらと相反関係にあり、高次でバランスさせる形状設計が肝要である。本論では剛性と静粛性や摩擦抵抗の関係をピストン挙動から考察し、ピストン設計における剛性の在り方を模索する。
 
関連する主なソリューション
★Jupiter-Pre > Permas I/F
★Jupiter-Post > Permas I/F


 
 

ユーザー様講演

「ヤマハ発動機における構造解析系システムの変遷とテクノスターとの協業」

ヤマハ発動機株式会社
モビリティ技術本部 デジタル開発統括部 MBSE推進部
MBSE構築グループ主査
近藤 雅孝 様

 
 ヤマハ発動機における構造解析システムは導入当初より設計者のツールとしてCADと同じプラットフォーム上に提供し続けている。システム提供側の視点でヤマハ発動機の構造解析系システムの変遷とテクノスターとの協業について振り返る。テクノスターとはVENUS-Pre, Postから関わりがあり、その後TSV, そして現在Jupiterを導入している。その間テクノスターと共同開発を続け、様々なソリューションを展開している。今後は、設計者CAEの再定義とエンジニアリング力の向上を課題として取り組み、そのパートナーとしてテクノスターとの協業を継続して行く。
 
関連する主なソリューション
★Jupiter-Pre
★Jupiter-Post、専用Post


 
 

ユーザー様講演

「Honda二輪エンジン開発におけるJupiter活用事例」

本田技研工業株式会社
二輪事業本部 ものづくりセンター
パワーユニット開発部 動力設計課
逆井 亨允 様

 
 二輪事業本部ではDPM(3Dデータを集約したコンピュータ上の試作車と定義)を用いて設計初期段階で多くの仕様検討にCAEを用いた評価/検証を実施し、開発費・開発期間短縮に効果を出している。限られた開発リードタイムの中で要求性能を満足するには、設計L/O検討を上回るスピードでの解析結果のアウトプットが必要である。
 そのため、エンジン開発ではTSVからJupiterへの切替えを2017年より着手し、現在では基幹プリポストとして運用している。切り替え当初から改良を重ねることで、操作性と全体パフォーマンスが向上した。さらにオプションであるOasis Mesher(自動メッシャー)と自動入替機能を用いることで、非線形CAEむけモデル作成スピードが、従来の3倍から5倍に高速化した。
 
関連する主なソリューション
★Jupiter-Pre > Oasis Mesher、自動入替、Python API、他


 
 

ユーザー様講演

「詳細な温度分布を考慮した疲労強度解析手法の紹介」

本田技研工業株式会社
二輪事業本部 ものづくりセンター
パワーユニット開発部 動力設計課
飯村 秀士 様

 
 二輪車の排気系部品には軽さとデザイン性が重視され、様々な金属材料が用いられる。一方、近年の環境規制強化で排気ガスは高温化傾向にあり、適切な強度を有する材料の選定が必要となっている。このような背景から、予測精度が高くかつ短時間で実行可能な解析手法が望まれていた。
 そこで、高温強度解析の精度向上のため、Jupiterで温度毎に異なる材料物性をマッピングし、複数の疲労限度線図を用いて一括で疲労処理する手法を確立した。また、モデリング高速化と操作の標準化のため、Jupiterの排気系モデリング機能を活用し、モデリング時間を従来の約1/4に削減した。
 
関連する主なソリューション
★Jupiter-Pre > 排気系モデリング
★Jupiter-Post > 材料マッピング、複数疲労限度線図、疲労評価
★SunShine > 伝熱解析、熱応力解析、温度依存性固有値解析、応力リカバリ


 
 

ユーザー様講演

「音響モデルの作成効率化への取り組み」

三菱自動車エンジニアリング株式会社
機能実験部 機能CAEグループ
片山 実和 様

 
 近年、車両開発を進める上で車室内外の音響解析が非常に重要となってきました。
音響解析モデルの作成には非常に多くの作業時間がかかります。
モデル作成のプロセスや作業時間を分析し、Jupiterにより作成工数を70%削減いたしました。
更に詳細なモデルに対しても効率化を計っていきます。
 
関連する主なソリューション
★Jupiter-Pre > 車室内音響モデリング


 
 

ユーザー様講演

「トランスミッションケーシング強度解析(設計者CAE)自動化の取組み」

アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
技術本部 解析技術部 第2グループ
グループマネージャー
鈴木 豪 様

 
 トランスミッションのケーシングには、市場に対する十分な強度を確保しつつコンパクト化・軽量化が求められている。そのためCAEによる強度検討を実施する事が必要不可欠であるが、その解析モデルの複雑さにより、モデリング工数は設計者の大きな負担となっていた。そこで、開発工数を低減するため、 Jupiter-Oasisを用いてケーシング強度解析の全自動化を開始した。
 荷重条件の自動更新やコピー機能、Oasis Mesher(全自動メッシャー)、SunShineソルバー、自動レポートなどを組み合わせることで、新設計部品の入替によって発生するケーシング強度解析について、全自動化を実現した。特に、フィレットのメッシング技術に改良を重ねることで、全自動で出力された結果を、専任者が作成したメッシング結果と同等のレベルにすることができた。
 
関連する主なソリューション
★Jupiter-Oasis … ソリッドむけ自動化ソリューションパッケージ(AW様むけカスタマイズ)
 - Jupiter-Pre > Oasis Mesher、自動入替、自動剛体ボルト設定、他
 - Jupiter-Post > レポート出力
 - SunShine > 非線形静解析


 
 

閉会の挨拶

株式会社テクノスター
代表取締役社長
立石 勝

 
 本ユーザー カンファレンスの閉会に際し、株式会社テクノスター 代表取締役社長 立石より、閉会のご挨拶をいたしました。

 
 

懇親会


 
来場者の皆様にお集まりいただき、懇親会を開催しました。